[Windows-コマンドプロンプト活用] コマンド一覧(2)
ヘルプユーティリティでサポートされているコマンドは ・コマンド一覧(1) A〜Gで始まるコマンド ・コマンド一覧(2) H〜Zで始まるコマンド ヘルプユーティリティでサポートされていないコマンドは ・コマンド一覧(ヘルプリファレンス未サポート) NETコマンドは ・コマンド一覧(NETコマンド) REGコマンドは ・コマンド一覧(REGコマンド) を参照してください。
コマンド一覧(2)
HELP Windows コマンドのヘルプ情報を表示します。 IF バッチ ファイル中で、条件処理を実行します。 LABEL ディスクのボリューム ラベルを作成、変更、または削除します。 MD ディレクトリを作成します。 MKDIR ディレクトリを作成します。 MODE システム デバイスを設定します。 MORE 出力を一度に 1 画面ずつ表示します。 MOVE 1 個以上のファイルをディレクトリから別のディレクトリに移動します。 PATH 実行可能ファイルの検索パスを表示または設定します。 PAUSE バッチ ファイルの処理を一時停止し、メッセージを表示します。 POPD 現在のディレクトリを PUSHD で保存したディレクトリに戻します。 PRINT テキスト ファイルを印刷します。 PROMPT Windows コマンド プロンプトを変更します。 PUSHD 現在のディレクトリを保存して、変更します。 RD ディレクトリを削除します。 RECOVER 不良または欠陥ディスクから読み出し可能な情報を復元します。 REM バッチ ファイルや CONFIG.SYS の中で、コメント (注釈) を記録します。 REN ファイルの名前を変更します。 RENAME ファイルの名前を変更します。 REPLACE ファイルを置き換えます。 RMDIR ディレクトリを削除します。 SET Windows 環境変数を表示、設定、または削除します。 SETLOCAL バッチ ファイルで、環境変数のローカライズを開始します。 SHIFT バッチ ファイルで、置き換え可能パラメータの位置をシフトします。 SORT 入力を並べ替えます。 START 別のウィンドウを起動して、指定したプログラムまたはコマンドを実行します。 SUBST パスをドライブ名で置き換えます。 TIME システム時刻を表示または変更します。 TITLE コマンド プロンプト ウィンドウのタイトルを設定します。 TREE ドライブまたはパスのディレクトリ構造を図式表示します。 TYPE テキスト ファイルの内容を表示します。 VER Windows のバージョンを表示します。 VERIFY ファイルがディスクへ正しく書き込まれたかを照合するかどうかWindows へ指定します。 VOL ディスクのボリューム ラベルとシリアル番号を表示します。 XCOPY ファイルやディレクトリ構造をコピーします。
コマンドヘルプ
■ HELPコマンド
Windows XP コマンドのヘルプ情報を提供します。 HELP [command] command - このコマンドのヘルプ情報を表示します。
■ IFコマンド
バッチ プログラム中で条件処理を実行します。 IF [NOT] ERRORLEVEL 番号 コマンド IF [NOT] 文字列1==文字列2 コマンド IF [NOT] EXIST ファイル名 コマンド NOT 条件が偽の場合にだけ、Windows XP がコマンドを実行する ことを指定します。 ERRORLEVEL 番号 最後のプログラムの実行で指定された番号以上の終了コード が返されたときに、条件が真になるように指定します。 文字列1==文字列2 テキスト文字列が一致するときに条件が真になるように指定 します。 EXIST ファイル名 指定したファイル名が存在するときに条件が真になるように 指定します。 コマンド 条件が真のときに実行するコマンドを指定します。コマンドに 続けて、ELSE キーワードの後、指定した条件が偽の場合に 実行される ELSE コマンドを指定することができます。 ELSE 節は、IF の後のコマンドと同じ行に置きます。 例: IF EXIST filename. ( del filename. ) ELSE ( echo filename. missing. ) del コマンドは、改行で終了しなければならないため、次の例は、正しく動作し ません: IF EXIST filename. del filename. ELSE echo filename. missing ELSE コマンドは、IF コマンドの終わりと同じ行で始まらなければならないため、 次の例は正しく動作しません: IF EXIST filename. del filename. ELSE echo filename. missing 次の例のように、すべてのコマンドを 1 行にすれば正しく動作します: IF EXIST filename. (del filename.) ELSE echo filename. missing コマンド拡張機能を有効にすると、IF は次のように変更されます: IF [/I] 文字列1 比較演算子 文字列2 コマンド IF CMDEXTVERSION 番号 コマンド IF DEFINED 変数 コマンド 比較演算子は、次のいずれかです: EQU - 等しい NEQ - 等しくない LSS - より小さい LEQ - 以下 GTR - より大きい GEQ - 以上 /I スイッチを指定すると、文字列は、大文字と小文字を区別せずに比較され ます。/I スイッチは、IF の 文字列1==文字列2 形式で使うこともできます。 この比較は汎用であり、文字列1 と 文字列2 が両方とも数字だけを含む場合 は、文字列が数値に変換され、数値の比較が行われます。 CMDEXTVERSION 条件は ERRORLEVEL と同様に動作しますが、コマンド拡張機能 に関連付けられている内部バージョン番号との比較を行います。最初のバー ジョンは 1 です。コマンド拡張機能に重要な拡張が追加された場合は、値が 1 大きくなります。コマンド拡張機能が無効である場合は、CMDEXTVERSION は 条件は常に偽です。 DEFINED 条件は EXISTS と同様に動作しますが、環境変数名を受け取って、環境 変数が定義されている場合は真を返します。 %ERRORLEVEL% は、ERRORLEVEL の現在の値の文字列表記に展開されます。 ただし、ERRORLEVEL という名前の環境変数が既に定義されている場合は、その 環境変数の値が取得されます。プログラム実行後、次の例が ERRORLEVEL の使い方 を説明しています: goto answer%ERRORLEVEL% :answer0 echo Program had return code 0 :answer1 echo Program had return code 1 また、上の数値比較を使うこともできます: IF %ERRORLEVEL% LEQ 1 goto okay %CMDCMDLINE% は、CMD.EXE が処理する前の、CMD.EXE に渡されたオリジナル のコマンド ラインに展開されます。ただし、CMDCMDLINE という名前の環境変数 が既に定義されている場合は、その環境変数の値が取得されます。 %CMDEXTVERSION% は、CMDEXTVERSION の現在の値の文字列表記に展開されます。 ただし、CMDEXTVERSION という名前の環境変数が既に定義されている場合は、その 環境変数の値が取得されます。
■ LABELコマンド
ディスクのボリューム ラベルを作成、変更、または削除します。 LABEL [ドライブ:][ラベル] LABEL [/MP] [ボリューム] [ラベル] ドライブ: ドライブのドライブ文字を指定します。 ラベル ボリュームのラベルを指定します。 /MP マウント ポイントまたはボリューム名として処理される ボリュームを指定します。 ボリューム ドライブ文字 (文字の後にはコロンを付ける)、マウント ポイント、ボリューム名を指定します。指定されている 場合は、/MP フラグは不要です。
■ MD/MKDIRコマンド
ディレクトリを作成します。 MKDIR [ドライブ:]パス MD [ドライブ:]パス コマンド拡張機能を有効にすると、MKDIR は次のように変更されます: MKDIR は、必要に応じてパスの中間ディレクトリを作成します。 たとえば、\a が存在しない場合、 mkdir \a\b\c\d は、次と同じです: mkdir \a chdir \a mkdir b chdir b mkdir c chdir c mkdir d 拡張機能が無効な場合は、上のように入力します。
■ MODEコマンド
システム デバイスを設定します。 シリアル ポート: MODE COMm[:] [BAUD=b] [PARITY=p] [DATA=d] [STOP=s] [to=on|off] [xon=on|off] [odsr=on|off] [octs=on|off] [dtr=on|off|hs] [rts=on|off|hs|tg] [idsr=on|off] デバイス状態: MODE [デバイス] [/STATUS] リダイレクト印刷: MODE LPTn[:]=COMm[:] コード ページ選択: MODE CON[:] CP SELECT=yyy コード ページ状態: MODE CON[:] CP [/STATUS] 表示モード: MODE CON[:] [COLS=c] [LINES=n] キーボード速度: MODE CON[:] [RATE=r DELAY=d]
■ MOREコマンド
出力を一度に 1 画面ずつ表示します。 MORE [/E [/C] [/P] [/S] [/Tn] [+n]] < [ドライブ:][パス]ファイル名 コマンド名 | MORE [/E [/C] [/P] [/S] [/Tn] [+n]] MORE /E [/C] [/P] [/S] [/Tn] [+n] [ファイル] [ドライブ:][パス]ファイル名 一度に 1 画面ずつ表示するファイルを指定します。 コマンド名 出力を表示するコマンドを指定します。 /E 拡張機能を有効にします。 /C ページを表示する前に画面を消去します。 /P フォーム フィード文字を展開します。 /S 複数の空白行を 1 行に縮小します。 /Tn タブを n 個のスペースに置き換えます (既定値は 8 です)。 スイッチは MORE の環境変数として設定することが可能です。 +n 最初のファイルを n 行目から表示します。 ファイル 表示するファイルの一覧を指定します。ファイル名はスペースで 区切ってください。 拡張機能が利用できる場合、-- More -- プロンプトで以下のコマンドを 使用できます。 P n 次の n 行を表示します。 S n 次の n 行をスキップします。 F 次のファイルを表示します。 Q 終了します。 = 行番号を表示します。 ? ヘルプを表示します。 <space> 次ページを表示します。 <ret> 次の行を表示します。
■ MOVEコマンド
ファイルを移動およびファイルとディレクトリ名を変更します。 複数のファイルを移動するには: MOVE [/Y | /-Y] [ドライブ:][パス]ファイル名1[,...] 受け側 ディレクトリ名を変更するには: MOVE [/Y | /-Y] [ドライブ:][パス]ディレクトリ名1 ディレクトリ名2 [ドライブ:][パス]ファイル名1 移動するファイルの場所と名前を指定します。 受け側 ファイルの新しい場所を指定します。移動先はドライブ 名とコロン、ディレクトリ名、または組み合わせから成 ります。1 つのファイルだけを移動する場合で、その ファイルを移動するときに名前を変更する場合、ファ イル名を指定できます。 [ドライブ:][パス]ディレクトリ名1 変更するディレクトリ名を指定します。 ディレクトリ名2 新しいディレクトリ名を指定します。 /Y 移動先の既存のファイルを上書きする前に確認のメッ セージを表示しません。 /-Y 移動先の既存のファイルを上書きする前に確認のメッ セージを表示します。 環境変数 COPYCMD にスイッチ /Y を設定できます。これは、コマンド ラインの /-Y で無効になります。既定では、COPY コマンドがバッチ スクリプトから実行され ていない場合、上書きを確認します。
■ PATHコマンド
実行可能ファイルの検索パスを表示または設定します。 PATH [[ドライブ:]パス[;...][;%PATH%]] PATH ; パラメータとして ; (セミコロン) だけを指定すると、すべての検索パスは クリアされて現在のディレクトリだけが検索されます。 パラメータの指定がなければ、現在のパスが表示されます。 新しいパス設定に %PATH% を指定すると、前のパスが新しい設定に追加されます。
■ POPDコマンド
PUSHD コマンドで記憶されたディレクトリに変更します。 POPD コマンド拡張機能を有効にすると、POPD コマンドは、プッシュされている ディレクトリ スタックからドライブを POPD するときに、PUSHD が作成した 一時的なドライブ文字を削除します。
■ PRINTコマンド
テキスト ファイルを印刷します。 PRINT [/D:デバイス] [[ドライブ:][パス]ファイル名[...]] /D:デバイス 印刷デバイスを指定します。
■ PROMPTコマンド
cmd.exe のコマンド プロンプトを変更します。 PROMPT [文字列] 文字列 新しいコマンド プロンプトを指定します。 PROMPT には通常の文字と次に示す特殊コードを使用できます: $A & (アンパサンド) $B | (パイプ) $C ( (左かっこ) $D 現在の日付 $E エスケープ コード (ASCII コードの 27) $F ) (右かっこ) $G > (不等号 (より大)) $H バックスペース (直前の文字を削除します) $L < (不等号 (より小)) $N 現在のドライブ $P 現在のドライブとパス $Q = (等号) $S (空白) $T 現在の時刻 $V Windows XP のバージョン番号 $_ キャリッジ リターンとラインフィード $$ $ (ドル記号) コマンド拡張機能を有効にすると、PROMPT コマンドは、次の追加の書式 文字をサポートするようになります: $+ PUSHD ディレクトリ スタックの深さに応じて、0 個以上のプラス 記号 (+) を指定します。1 個のプラス記号が、プッシュされた 1 レベルを表します。 $M 現在のドライブ文字に関連付けられているリモート名を表示します。 現在のドライブがネットワーク ドライブでない場合は、空の文字列 を表示します。
■ PUSHDコマンド
POPD コマンドで使用するために現在のディレクトリを保存し、 指定したディレクトリに変更します。 PUSHD [パス | ..] パス 現在のディレクトリとして設定するディレクトリを指定します。 コマンド拡張機能を有効にすると、PUSHD コマンドは、通常のドライブ文字 とパスだけでなくネットワーク パスも受け付けるようになります。 ネットワーク パスを指定した場合は、PUSHD は指定されたネットワーク リソースを指し示す一時的なドライブ文字を作成し、新しく定義されたドライブ 文字を使って現在のドライブとディレクトリを変更します。一時的なドライ ブ文字は、Z: から前へ順に、最初に見つかった未使用のドライブ文字が 割り当てられます。
■ RD/RMDIRコマンド
ディレクトリを削除します。 RMDIR [/S] [/Q] [ドライブ:]パス RD [/S] [/Q] [ドライブ:]パス /S 指定されたディレクトリに加えて、そのディレクトリ内のすべての ディレクトリとファイルを削除します。ディレクトリ ツリーを削除 するときに使用します。 /Q /S を指定してディレクトリ ツリーを削除するときに、確認の メッセージを表示しません。(QUIET モード)
■ RECOVERコマンド
問題のあるディスクから読み取り可能なデータを回復します。 RECOVER [ドライブ:][パス]ファイル名 RECOVER コマンドを使用する前に、Windows XP オンライン ヘルプのコマンド リファレンスを参照してください。
■ REMコマンド
バッチ ファイルまたは CONFIG.SYS にコメント (注釈) を記録します。 REM [コメント]
■ RENコマンド
ファイル (複数可) の名前を変更します。 RENAME [ドライブ:][パス]ファイル名1 ファイル名2 REN [ドライブ:][パス]ファイル名1 ファイル名2 ファイル名2 には新しいドライブもパスも指定できないので注意してください。
■ RENAMEコマンド
ファイル (複数可) の名前を変更します。 RENAME [ドライブ:][パス]ファイル名1 ファイル名2 REN [ドライブ:][パス]ファイル名1 ファイル名2 ファイル名2 には新しいドライブもパスも指定できないので注意してください。
■ REPLACEコマンド
ファイルを置き換えます (更新)。 REPLACE [ドライブ1:][パス1]ファイル名 [ドライブ2:][パス2] [/A] [/P] [/R] [/W] REPLACE [ドライブ1:][パス1]ファイル名 [ドライブ2:][パス2] [/P] [/R] [/S] [/W] [/U] [ドライブ1:][パス1]ファイル名 置き換える送り側ファイル (複数可) を指定します。 [ドライブ2:][パス2] 置き換えられるファイルのある受け側のディレクトリを 指定します。 /A 新しいファイルを受け側のディレクトリに追加します。 /S または /U とは同時に使用できません。 /P ファイルの置き換えや追加をする前に確認するための プロンプトを表示します。 /R 読み取り専用のファイルも置き換えます。 /S 受け側ディレクトリのすべてのサブディレクトリの ファイルを置き換えます。 /A と同時には使用できません。 /W 始める前にディスクの挿入を待ちます。 /U 送り側ファイルよりも古いファイルのみを 置き換え (更新) ます。 /A と同時には使用できません。
■ SETコマンド
cmd.exe 環境変数を表示、設定、または削除します。 SET [変数名=[文字列]] 変数名 環境変数名を指定します。 文字列 変数に割り当てる文字列を指定します。 現在の環境変数を表示するには、パラメータを指定せずに SET と入力してください。 コマンド拡張機能を有効にすると、SET は、次のように変更されます: 等号や値を指定せずに、変数名だけを指定して SET コマンドを実行すると、 SET コマンドに指定された名前に接頭辞が一致するすべての変数の値が 表示されます。たとえば、 SET P と入力すると、文字 'P' で始まるすべての変数が表示されます。 変数名が現在の環境に見つからない場合は、SET コマンドは、ERRORLEVEL を 1 に設定します。 SET コマンドでは、変数の名前に等符号を使用することはできません。 SET コマンドには、2 つの新しいスイッチが追加されています: SET /A 式 SET /P 変数=[プロンプト文字列] /A スイッチは、等号の右側の文字列が、評価すべき数式であることを 指定します。式の評価はごく単純で、次の操作がサポートされます。 操作は、優先順位の高い順に示されています: () - グループ化 ! ~ - - 単項演算子 * / % - 算術演算子 + - - 算術演算子 << >> - 論理シフト & - ビット演算子 AND ^ - ビット演算子排他的 OR | - ビット演算子 OR = *= /= %= += -= - 代入 &= ^= |= <<= >>= , - 式の区切り記号 論理演算子またはモジュール演算子を使う場合は、式文字列を引用符で 囲む必要があります。式内の数値以外の文字列は環境変数文字列として 処理され、使用される前に数値に変換されます。指定された環境変数名が 現在の環境で定義されていない場合は、値として 0 が使用されます。 これにより、いくつもの % 記号を入力して値を取得しないでも、環境 変数の値を算術演算に使うことができます。 コマンド スクリプト外でコマンド ラインから SET /A を実行すると、式の 最終的な値が表示されます。割り当て演算子を使うには、割り当て演算子 の左側に環境変数名が必要です。数値は 10 進数ですが、接頭辞として 0x を付けると 16 進数、0 を付けると 8 進数になります。従って、0x12 は 18、 あるいは 022 と同じです。8 進表記を使う場合は、注意してください。08 や 09 は、8 と 9 が有効な 8 進数ではないため、有効な数値ではありません。 /P はユーザーによって入力された入力行を変数の値として設定できるようにします。 入力行を読み取る前に、指定されたプロンプト文字列を表示します。プロンプト文 字列は空でもかまいません。 環境変数の置換は、次のように拡張されます: %PATH:文字列1=文字列2% は、PATH 環境変数を展開し、その結果に含まれるすべての "文字列1" を "文字列2" に置き換えます。"文字列2" に空の文字列を指定すると、展開 された出力からすべての "文字列1" を削除することができます。"文字列1" をアスタリスクで始め、展開された出力の先頭から、文字列1 の残りの部分 が最初に現れるまでのすべてを一致させることもできます。 また、展開の副文字列を指定することもできます。 %PATH:~10,5% は、PATH 環境変数を展開し、展開結果の 11 番目 (オフセット 10) の文字 から始まる 5 文字だけを使います。長さが指定されなかった場合は、変数の 値の残りの長さを既定値とします。オフセットまたは長さのどちらかが負の値 の場合、環境変数の値の長さに指定されたオフセットまたは長さを足してその 数を使います。 %PATH:~-10% は、パス変数の最後の10 文字が展開されます。 %PATH:~0,-2% は最後の 2 文字以外のすべてが展開されます。 最後に、遅延環境変数の展開が追加されました。このサポートは常に既定で 無効になっていますが、CMD.EXE の /V: のコマンド ライン スイッチを使 って有効または無効にできます。CMD /? を参照してください。 遅延環境変数の展開は、実行時ではなく、テキスト行を読み取るときに展開 されるという現在の制限を避けるために役立ちます。 次の例は即時変数展開の問題を説明しています。 set VAR=before if "%VAR%" == "before" ( set VAR=after; if "%VAR%" == "after" @echo If you see this, it worked ) この例は、論理的には IF 文が別の IF 文の本体に含まれる複合文なので、 両方の IF 文の %VAR% が、最初の IF 文を読み取ったときに展開されます。 このため、メッセージは決して表示されません。複合文の中の IF では "before" と "after" が比較され、決して等しくはなりません。同様に次の例も期待し たようには動作しません。 set LIST= for %i in (*) do set LIST=%LIST% %i echo %LIST% この例では、現在のディレクトリのファイルの一覧は作成されず、代わりに最後 に見つけられたファイルが LIST 変数に設定されます。これは %LIST% が FOR 文 が読み取られるとき、一度だけ展開され、そのときは LIST 変数は、空だからです。 つまり、実際に実行されている FOR ループは for %i in (*) do set LIST= %i で、LIST に最後にみつけられたファイルを設定し続けているだけです。 遅延環境変数の展開では、実行時に環境変数を展開するために異なった文字 (感嘆符)を使うことができます。遅延環境変数の展開が有効な場合、上記の 例は次のように書くと意図したように動作します。 set VAR=before if "%VAR%" == "before" ( set VAR=after if "!VAR!" == "after" @echo If you see this, it worked ) set LIST= for %i in (*) do set LIST=!LIST! %i echo %LIST% コマンド拡張機能が有効な場合、SET によって表示される変数の一覧には 現れないいくつかの動的な環境変数があります。これらの変数の値は、変数の 値が展開されるときに動的に計算されます。ユーザーがこれらの名前の変数を 明示的に定義する場合、その定義は下記の動的な定義を無効にします。 %CD% - 現在のディレクトリ文字列に展開します。 %DATE% - DATE コマンドと同じフォーマットで現在の日付に展開します。 %TIME% - TIME コマンドと同じフォーマットで現在の時刻に展開します。 %RANDOM% - 0 から 32767 の間の任意の 10 進数に展開します %ERRORLEVEL% - 現在の ERRORLEVEL の値に展開します。 %CMDEXTVERSION% - 現在のコマンド プロセッサ拡張機能のバージョン番号に 展開します。 %CMDCMDLINE% - コマンド プロセッサを起動したオリジナル コマンドライン に展開します。
■ SETLOCALコマンド
バッチ ファイルで環境変更のローカライズを開始します。SETLOCAL を実行した後で 変更した環境設定は、そのバッチ ファイルだけで有効です。前の設定を復元するときは ENDLOCAL を実行しなければなりません。バッチ スクリプトの終わりに達したとき、 暗示的な ENDLOCAL が、そのバッチ スクリプトによって発行されたすべての未完了の SETLOCAL コマンドのために実行されます。 SETLOCAL コマンド拡張機能を有効にすると、SETLOCAL は次のように変更されます: SETLOCAL バッチ コマンドは、オプション引数を受け取ることができます: ENABLEEXTENSIONS / DISABLEEXTENSIONS は、コマンド処理機能を有効または無効にできます。詳細に ついては、CMD /? を参照してください。 ENABLEDELAYEDEXPANSION / DISABLEDELAYEDEXPANSION は、遅延環境変数の展開を有効または無効にできます。詳細 については、CMD /? を参照してください。 これらの変更は、SETLOCAL コマンドの実行前の設定にかかわらず、対応する ENDLOCAL コマンドを実行するまで継続されます。 SETLOCAL コマンドに引数を指定すると、ERRORLEVEL の値が設定されます。 2 つの有効な引数が指定された場合は 0、そうでない場合は 1 になります。 この機能をバッチ スクリプトで使って、拡張機能が利用可能かどうかを判断 することができます。それには、次のように入力します: VERIFY OTHER 2>nul SETLOCAL ENABLEEXTENSIONS IF ERRORLEVEL 1 echo 拡張機能を有効にできません この方法が使えるのは、古いバージョンの CMD.EXE では、SETLOCAL は ERRORLEVEL の値を設定しないためです。VERIFY コマンドに誤った引数を 指定すると、ERRORLEVEL の値は 0 以外の値に初期化されます。
■ SHIFTコマンド
バッチ ファイル中の置き換え可能なパラメータの位置を変更します。 SHIFT [/n] コマンド拡張機能を有効にすると、SHIFT コマンドは、/n スイッチをサポート するようになります。このスイッチを指定すると、コマンドはシフトを n 番 目の引数から開始します。n は、0 から 8 までの数です。たとえば、 SHIFT /2 は、%3 を %2に、%4 を %3 にシフトし、%0 と %1 はシフトしません。
■ SORTコマンド
SORT [/R] [/+n] [/M KB] [/L ロケール] [/REC レコードバイト] [[ドライブ1:][パス1]ファイル名1] [/T [ドライブ2:][パス2]] [/O [ドライブ3:][パス3]ファイル名3] /+n 各行の比較を始める文字番号 n を指定します。 /+3 は、各行の 3 番目の文字から比較を始める ことを意味します。n 文字より少ない行は、ほかの 行より前に照合されます。 既定では、比較はそれぞれの行の最初から始め ます。 /L[OCALE] ロケール 指定されたロケールでシステム既定のロケールを 上書きします。""C"" ロケールは、最も速い照合 シーケンスに従います。現在指定できるロケール は ""C"" のみです。並べ替えは、常に大文字と小 文字を区別します。 /M[EMORY] KB 並べ替えに使うメイン メモリのサイズを KB で指定します。メモリ サイズは、常に最小 160 KB で制限されます。メモリ サイズが 指定された場合、メイン メモリをどれだけ利用 できるかにかかわらず、指定されたサイズのメモリ を使用します。 通常は、メモリ サイズを指定していないとき、最高 のパフォーマンスを得られます。既定では、並べ替 えが既定の最大メモリ サイズに格納できる場合は、 (一時ファイルを使わないで) 1 回のパスで実行 します。そうでない場合は、(一部の並べ替えられ たデータを一時ファイルに格納して) 2 回のパス で実行し、並べ替えと結合パスのためのメモリのサイ ズを等しくします。入力と出力の両方がファイルの 場合、既定の最大メモリ サイズは利用できるメイン メモリの 90% になります。そうでない場合は、 メイン メモリの 45% になります。 /REC[ORD_MAXIMUM] 文字数 レコードの最大文字数を指定します (既定値 4096、最大値 65535)。 /R[EVERSE] 並べ替えの順序を降順にします。つまり、Z から A、 9 から 0 の順に並べ替えます。 [ドライブ1:][パス1]ファイル名1 並べ替えられるファイルを指定します。指定されて いない場合、標準入力を並べ替えます。 入力ファイルを指定す方が同じファイルへの標準 入力をリダイレクトするより速くなります。 /T[EMPORARY] [ドライブ2:][パス2] データをメイン メモリに格納できないときのた めに、並べ替えのための一時記憶域を保持する ディレクトリを指定します。既定ではシステムの 一時ディレクトリを使用します。 /O[UTPUT] [ドライブ3:][パス3]ファイル名3 並べ替えられた入力ファイルが格納されるファイル を指定します。指定されていない場合、データは 標準出力に書き込まれます。出力ファイルを指定す る方が同じファイルへの標準出力をリダイレクト するより早くなります。
■ STARTコマンド
指定されたプログラムまたはコマンドを実行するためにウィンドウを開きます。 START ["タイトル"] [/Dパス] [/I] [/MIN] [/MAX] [/SEPARATE | /SHARED] [/LOW | /NORMAL | /HIGH | /REALTIME | /ABOVENORMAL | /BELOWNORMAL] [/WAIT] [/B] [コマンド/プログラム] [パラメータ] "タイトル" ウィンドウのタイトル バーに表示するタイトル。 パス 開始するディレクトリ。 B 新しいウィンドウを作成せずにアプリケーションを起動します。 アプリケーションは Ctrl+C を無視します。 アプリケーションで Ctrl+C を有効にしていない限り、 Ctrl+Break がアプリケーションを中断する唯一の方法です。 /I 新しい環境は、現在の環境ではなく、cmd.exe に渡された元の環境に なります。 /MIN ウィンドウを最小化の状態で起動します。 /MAX ウィンドウを最大表示の状態で起動します。 /SEPARATE 16 ビットの Windows プログラムを別メモリ領域で起動します。 /SHARED 16 ビットの Windows プログラムを共有メモリ空間で起動します。 /LOW IDLE 優先度クラスでアプリケーションを起動します。 /NORMAL NORMAL 優先度クラスでアプリケーションを起動します。 /HIGH HIGH 優先度クラスでアプリケーションを起動します。 /REALTIME REALTIME 優先度クラスでアプリケーションを起動します。 /ABOVENORMAL ABOVENORMAL 優先度クラスでアプリケーションを起動します。 /BELOWNORMAL BELOWNORMAL 優先度クラスでアプリケーションを起動します。 /WAIT アプリケーションを起動し、終了するまで待ちます。 コマンド/プログラム 内部コマンドまたはバッチ ファイルの場合、コマンド プロセッサ は cmd.exe の /K オプションを使用して実行されます。これは、コ マンドの実行の後でもウィンドウが残ることを意味します。 内部コマンドまたはバッチ ファイルではない場合、そのプログラム はウィンドウ モードのアプリケーションまたはコンソール アプリ ケーションとして動作します。 パラメータ コマンド/プログラムに渡すパラメータです。 コマンド拡張機能を有効にすると、コマンド ラインまたは START コマンドに よる外部コマンドの起動は、次のように変更されます: 非実行可能ファイルは、ファイル名をコマンドとして入力することによって、 ファイルの関連付けを使って開くことができます (例: WORD.DOC は .DOC ファイル拡張子に関連付けられているアプリケーションを起動します)。 コマンド スクリプト内でファイルの関連付けを作成する方法については、 ASSOC と FTYPE コマンドを参照してください。 32 ビット GUI アプリケーションを実行する場合、CMD.EXE は、アプリケー ションの終了を待たずにコマンド プロンプトに戻ります。コマンド スク リプト内で実行する場合は、この動作は発生しません。 最初のトークンが拡張子やパス修飾子を持たない文字列 "CMD" であるコマンド ラインを実行する場合、"CMD" が COMSPEC 変数の値で置き換えられます。 これにより現在のディレクトリの CMD.EXE が使われないようにします。 最初のトークンが拡張子を含まないコマンド ラインを実行する場合、CMD.EXE は、PATHEXT 環境変数の値を使って拡張子の種類と順序を判断します。 PATHEXT 変数の既定値は、次のとおりです: .COM;.EXE;.BAT;.CMD この構文は PATH 変数と同じであり、各要素はセミコロンで区切られて いることに注意してください。 実行可能なファイルを検索するときにどの拡張子でも一致するファイルが見つ からない場合は、拡張子なしの名前がディレクトリ名と一致するかどうかを調 べます。一致する場合は、START コマンドがそのパスでエクスプローラを起動 します。コマンド ラインから実行した場合は、そのパスに対する CD /D の実 行と同じになります。
■ SUBSTコマンド
パスをドライブ名に関連付けます。 SUBST [ドライブ1: [ドライブ2:]パス] SUBST ドライブ1: /D ドライブ1: パスを割り当てる仮想ドライブを指定します。 [ドライブ2:]パス 仮想ドライブに割り当てる物理ドライブとパスを指定します。 /D 置換した (仮想) ドライブを削除します。 現在の仮想ドライブ一覧を表示するときは、パラメータを指定せずに SUBST と入力してください。
■ TIMEコマンド
システム時刻を表示または設定します。 TIME [/T | 時刻] パラメータの指定がなければ、現在の設定が表示され、新しい時刻を入力できる プロンプトになります。変更しない場合は、Enter キーを押してください。 コマンド拡張機能を有効にすると、TIME コマンドは、/T スイッチを サポートするようになります。このスイッチを指定すると、現在の時刻 だけが表示され、新しい時刻を入力するためのプロンプトは表示されません。
■ TITLEコマンド
コマンド プロンプト ウィンドウのウィンドウ タイトルを設定します。 TITLE [文字列] 文字列 コマンド プロンプト ウィンドウのタイトルを指定します。
■ TREEコマンド
ドライブやパスのフォルダ構造を図式表示します。 TREE [ドライブ:][パス] [/F] [/A] /F 各フォルダのファイル名を表示します。 /A 拡張文字ではなく、ASCII 文字で表示します。
■ TYPEコマンド
テキスト ファイルまたはファイルの内容を表示します。 TYPE [ドライブ:][パス]ファイル名
■ VERコマンド
Windows XP のバージョンを表示します。 VER
■ VERIFYコマンド
ファイルがディスクに正しく書き込まれたことを照合するかどうかを cmd.exe に指示します。 VERIFY [ON | OFF] 現在の設定を表示するときは、パラメータを指定せずに VERIFY と入力してください。
■ VOLコマンド
ディスクのボリューム ラベルとシリアル番号を表示します。 VOL [ドライブ:]
■ XCOPYコマンド
ファイルとディレクトリ ツリーをコピーします。 XCOPY 送り側 [受け側] [/A | /M] [/D[:日付]] [/P] [/S [/E]] [/V] [/W] [/C] [/I] [/Q] [/F] [/L] [/G] [/H] [/R] [/T] [/U] [/K] [/N] [/O] [/X] [/Y] [/-Y] [/Z] [/EXCLUDE:ファイル1[+ファイル2][+ファイル3]...] 送り側 コピーするファイル (複数可) を指定します。 受け側 新しいファイルの位置や名前を指定します。 /A アーカイブ属性のファイルのみをコピーし、属性は変更しません。 /M アーカイブ属性のファイルのみをコピーし、アーカイブ属性を解除 します。 /D:月-日-年 指定された日付以降に変更されたファイルをコピーします。 日付が指定されなかったときは、送り側の日付が受け側の日付より 新しいファイルだけをコピーします。 /EXCLUDE:ファイル1[+ファイル2][+ファイル3]... 文字列を含むファイルの一覧を指定します。各文字列はファイルの 中で別の行でなければなりません。 文字列がコピーされるファイルの絶対パスの一部と一致した場合、 そのファイルはコピーから除外されます。たとえば、\obj\ を指 定するとディレクトリ obj の下のファイルはすべて除外されます。 .obj という文字列を指定すると .obj という拡張子のファイルは すべて除外されます。 /P 受け側のファイルを作成する前に確認のメッセージを表示します。 /S 空の場合を除いて、ディレクトリとサブディレクトリをコピーします。 /E ディレクトリまたはサブディレクトリが空であってもコピーします。 /S /E と同じ意味です。/T と同時に指定できます。 /V 書き込んだ各ファイルを検証します。 /W キー入力があるまでコピー開始を待ちます。 /C エラーが発生してもコピーを続けます。 /I 受け側がなく複数のファイルをコピーする場合、受け側をディレク トリとしてコピーします。 /Q コピー中ファイル名を表示しません。 /F コピー中送り側と受け側の全ファイル名を表示します。 /L コピーされるファイル名を表示します。 /G 暗号化をサポートしない受け側に、暗号化されたファイルをコピーす ることを許可します。 /H 隠しファイルやシステム ファイルもコピーします。 /R 読み取り専用ファイルを上書きします。 /T ファイルはコピーせずにディレクトリのみを作成します。ディレク トリまたはサブディレクトリが空の場合は除きます。/E と使用すれ ばディレクトリやサブディレクトリが空でも作成されます。 /U 受け側に既に存在するファイルだけをコピーします。 /K 属性をコピーします。通常の XCOPY は読み取り専用属性を変更し ます。 /N 生成された短い名前を使用してコピーします。 /O ファイルの所有権と ACL 情報をコピーします。 /X ファイルの監査設定をコピーします (/O を含む)。 /Y 受け側の既存のファイルを上書きする前に確認のメッセージを表示 しません。 /-Y 受け側の既存のファイルを上書きする前に確認のメッセージを表示 します。 /Z 再起動可能モードでネットワーク ファイルをコピーします。 環境変数 COPYCMD にスイッチ /Y を設定できます。 これは、コマンド ラインの /-Y で無効になります。
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作成日:2008年07月07日(Mon)